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by caprice

浅田真央 「チャルダッシュ」

真央ちゃんがシニアデビューしたばかりのころ、
私は今ほど熱心に応援していませんでした。
「なんてすごい選手なんだろう」以上の興味がなかったというか。
ジャンプが突出しすぎていたために、他の点があまり目に入らなかった
ということもあったと思います。

私が改めて「浅田真央」という選手を意識したのは
シニア2シーズン目のフリープログラム「チャルダッシュ」を見てからです。
このプログラム、特にこのシーズンのワールドの演技を見たときから
私は真央ちゃんのファンになったのだと思います。


「チャルダッシュ」 2007年世界選手権 FS

(動画主様、お借りします)


この時、SP5位と出遅れていたんです。
そこからの巻き返し。
その状態でここまでの演技ができたという、精神力。
これぞスポーツ!という逆転劇を見せてくれました。
(結果的には安藤美姫選手に僅差で破れ、2位となりましたが)
その根性と意地!逆境に打ち勝つ力!あっぱれ!!

そういう凄さを見せてくれる選手は、自然と応援したくなるものです。
だってスポーツとは本来、今よりさらに高いところを目指すものだから。
今の自分を超えようとするのがスポーツの姿だから。

同じシーズンのNHK杯の演技も見ましたが、このときは
冒頭の3Aの着氷が少し乱れているんですね。
さらにステップなど振付も、淡々と要素をこなしているだけに見えます。
(「だけ」って言っても構成がそもそもすごいのですが)

ワールドではもう後がない、と追い詰められたことによる緊張感と覚悟。
それがよりより演技につながったのでしょう。
いい演技(いい試合)とは、いい緊張感からうまれるものです。


技術的な面に目を向けると、まずジャンプがすごい!
トリプルが8個も入ってる。(大体女子選手は多くて7個です。)
3アクセルの前にステップが入っているし、3F‐3Loのコンビネーション!
さらっとやってのけます。

もちろんまだ10代で、体型変化の来る前でジャンプが跳びやすかった
というのもありますが、じゃあ体の軽い10代なら皆3アクセルが跳べるのか、
トリプル8個入れられるのか、と言ったらそんなことはない。
試しに今回のワールド10位以内の10代の選手のジャンプを確認しましたが、
みな6個か7個で、当然3Aは誰も跳んでいません。
タクタミシェワ選手や長洲未来選手が練習で3Aを跳んだらしいという噂は
聞いたことがありますが、でも試合の緊張感の中で跳ぶのとはわけが違う。


真央ちゃん本人はあまり好きではないプログラムとのことですが、
私はこれで真央ちゃんの魅力に気がつくことができました。

今回久しぶりに見ましたが、演技そのものは今見るとちょっと物足りない。
スピンは今のほうが断然滑らかですね。
スパイラルはこの時から美しいけれど、振付の密度の違いでしょうか。
タラソワ先生は「これでもか!」と詰め込みますからね。
タラソワプロに見慣れてしまうと、どこか物足りなく感じます。

ではどうしてこんなにも惹きつけられたのか。
前述したアスリートとしての姿勢はもちろんですが、
何よりもこの溌剌とした若々しい生命力。
それがスケートを通して感じられる。

キラキラ輝いて美しいものは、人の目を惹きつけないわけがない。
例によって無音でこの動画を見たけれど、真央ちゃんの動きからきちんと
チャルダッシュの音楽が聞こえてきます。
テンポの速い音楽に負けない、音と競うかのようなステップ。
軽やかなジャンプ。
「ああ、この子がフィギュアの新しい歴史を作っていくんだわ」
というワクワクした気持ち。高揚感。
このときの真央ちゃんからはそういうものが感じられます。
大いなる才能がどんど花開いていく瞬間を今見ている。

ファンにとってこれ以上の喜びはないでしょう。
観客の、演技終了後の純粋な興奮。
それがすべてを物語っていると思います。


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by caprice16 | 2013-04-07 13:07 | 真央ちゃん