フィギュア 政治 その他 気なることいろいろ


by caprice

今こそ「田母神論文」を!

都知事選関連の田母神さんネタ、まだまだ続きます。


とりあえず、田母神さんが更迭されるきっかけとなった
「田母神論文」とその理由とされる「シビリアン・コントロール(文民統制)」
についておさらいしてみようと思います。


当時の報道のせいで、田母神さんに対して
「過激な人」「極右」「失言の人」「危険な思想の持ち主」
というイメージのある人は少なくないだろうと思います。

未読の方は、ぜひこの論文をお読みになってください。

 
→ 田母神論文(「田母神俊雄 公式サイト」より)
(長いので全文引用は諦めました><)

で、この論文に対してよく言われるのは
「おかしいことは言ってないかもしれないが
自衛官の立場としてはまずかったんじゃないか!?」
という意見。

石破氏などがその代表でしょうね。
氏は論文の内容に対しても否定的ですが。

田母神論文に対する石破氏の見解がこちら
→ 【田母神・前空幕長の論文から思うこと】


つまり「文民統制」から逸脱しているんじゃないか。
これが田母神論文と田母神さんの立場に寄せられた
主な批判だったのですが、
じゃあ「文民統制」って一体なんなのよ??


ということを指摘したのが櫻井よしこさんです。
以下櫻井さんのサイトから引用してます。

→ 櫻井よしこオフィシャルサイト
  「文民統制、曲解された日本の解釈」 (2008.12.11)


・・・・・・・・・・・・・・・・・

(前略)

ヒトラーも文民統制

しかし、文民統制とは一体何か。日本政府は、「軍事に対する政治的優先または軍事力に対する民主主義的な政治統制」と定義している。そのことは、軍人である田母神氏の考え方や意見を、政府見解にぴったり合わせなければならないという意味か。『朝日』の主張などを見ると、当然、答えは「イエス」であろう。つまり、自衛官は村山談話などに示される政府の歴史観に異を唱えずに従うべきだということになる。そのことは軍人が政府によって、完全に思想も行動も統制されるということだ。いま私は、田母神氏を軍人と書いたが、氏の位置づけは行政官で、基本的に他省庁の公務員と同じである。となれば、公務員はすべて、政府見解のように考え、その枠内で思考しなければならないのだろうか

そうではないのである。『朝日』は五百旗頭氏の言葉を引用して、軍人が自らの信念などで行動することは極めて危険だと書いたが、軍人こそ考える能力が必要だ。盲目的に、絶対的に時の政府に従うことは、恐らく、日本人が軍の在り方の理想として語る文民統制に必ずしもつながらない。わかり易くするために、敢えて極端な事例を拾ってみる。ヒトラーは堂々たる選挙で選ばれた。ヒトラー総統にドイツ軍は従った。選挙で示された民意を代表するヒトラーが統率したという意味で、これもひとつの文民統制とするなら、文民統制の言葉そのものが民主主義国家の求める軍の理想形であるとは言えないであろうだからこそ、国際社会には文民統制の考え方について明確な定義がないのではないだろうか

この点について堀茂氏が語る。氏は、日本でも数少ない文民統制の研究者である。政治と軍、政軍関係を専門とする氏は、日本に文民統制の考えを導入したのは米占領軍だったが、米国でさえもその定義は不明瞭だと、次のように述べた。

「米国で行政改革を行ったフーバー委員会で、1949年に幹事を務め、国防総省にシビリアン・コントロール(CC)を導入したのがエバースタットです。彼は、CCとは『魔法のような言葉で、誰もがそれは何を意味しているか知らないと書いています。『文明の衝突』で日本にも知られているハンチントンは『CCという概念は、かつて満足に定義されたことがない』と、名著、『軍人と国家』で指摘しています」

堀氏は、CCの考えは第二次世界大戦で質量ともに膨大にふくれ上がった軍にどう対処するのかという次元で考えられた概念であり、元々、民主党のリベラリズムが底流にあったと指摘する。当初から親軍的な発想ではなかったわけだ。


すべてを決する官僚

一旦は日本に対して一切の武力保持を認めないと決めた米国が、冷戦の勃発で日本を再武装させたのは周知のとおりだ。そのときにCCの考えが導入された。日本人が初めて耳にするCCを、通訳は誤って文官統制と訳したという説がある。真偽のほどは明らかではないが、それが日本独自の解釈につながっていった。

「旧内務官僚はここぞとばかりにこの言葉を恣意的に解釈しました。つまり、制服の軍人を統制するのは、背広組の自分たち、即ち官僚であり、国民の代表である政治家ではないという形を作ったのです」と堀氏。

結果として、文官統制の考えが打ち立てられ、今日に至る。たとえば、防衛省においては、防衛大臣と制服組との間に、各省庁の出向組を入れて9名の防衛参事官が介在する。およそすべての決定を彼らが行う。予算、人事、作戦に関する事柄、即ち軍令にもすべて彼らが関与する。防衛参事官としての官僚の決定が大臣を通して三幕の長に命じられる。

自衛隊の事情に詳しい人物は、参事官らの言葉に従わない大臣は任務を果たせないといわれるほど、彼らの力は強いと指摘する。結果として、日本の自衛隊は、その外見とは裏腹に、国際社会に例を見ないほど、官僚が得意とする机上の空論によって縛られている。たとえば、眼前で、敵によって自国部隊や国民に対する攻撃が発生しても、国会の承認がなければ防衛出動は許されず、反撃も出来ないというようなことだ

堀氏が語る。
「軍を如何に効果的に活用して外敵の侵略を防ぐかというより、軍が暴走して国民の権利を侵害しないように抑制してきたのが日本の文官統制です。軍に対する徹底的な不信が文官統制の基本なのです」

つまり、田母神論文事件を文民統制の次元で考えるのは理に合わないのだ。発言も許さず放逐したのは、村山談話を守り、摩擦を避けたいというだけの理由である。それは村山談話が如何に卑劣な方法で決議されたかを忘れた麻生太郎首相、浜田靖一防衛相の不明を示すもので、それ以上でも以下でもないのである。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ここでは私が「文民統制」をどう考えているかを
取り上げようというわけではありません。

何気なく、知ったつもりになって使っている
「文民統制」という言葉にからくりがある、ということと

防衛省(背広組)と自衛官(制服組)の関係
が必ずしも良好ではない、ということを踏まえて
次回に続きます。


<追記>
ちなにに麻生さんと田母神さんは和解済みだそうです!
問題は石破氏でしょうねえ。



にほんブログ村 政治ブログ 保守へ
にほんブログ村
にほんブログ村 政治ブログへ
にほんブログ村
[PR]
by caprice16 | 2014-01-19 09:46 | 日本